改訂:2007/05/29
2007/05 KANHAM 2007
今年もKANHAMに行ってきました。 前日は一日中土砂降りの雨だったのですが、当日はからりと晴れ上がり、暑いぐらいの天気でした。
下の写真は、池田市民文化会館の正面と屋上に上がっているアンテナ群です。 正面にはKANHAMの垂れ幕と沢山の幟(のぼり)が上がっていましたが、それにも増して、圧倒される様に咲き誇っているピンクのツツジが印象的でした。
会館屋上のアンテナは常設のアンテナのようです。 右下写真の左端にわずかに写っているのは、仮設されたFTI社のクランクアップタワーです。
こちらは、会館内の2階ロビーと、展示場の様子です。 そこそこの人出ですね。 平均年齢は年々上がっていくようですが、その分、本気で趣味として続けて行かれている方の割合が増えていく様な気がしています。 まあ、これだけの方が、まだまだ、アマチュア無線を続けておられる様なので安心しました。
八重洲(バーテックススタンダード)のブースには新製品が展示されていました。 FT-450のデザインは好みが分かれるところでしょうか? 私にはちょっと肌に合わないデザインですが、これが良いと言う方も居られるようです。 ICOMのブースにはIC-7700は展示されていませんでした。 八重洲とICOMのブースは結構な人だかりが出来ていました。 KENWOODはかなり手を抜いているのでしょうか? 新製品もなく人だかりもなく、説明員の方が手持ちぶさたにしておられました。
こちらは特設局の運用をしているテントです。 最近は運用希望者が少なくて、当日でもすぐに運用できるようです。 右下は、FTI社の仮設クランクアップタワーの上に上がっているアンテナ群です。 う〜ん、欲しいですねぇ。
下の写真は、会館脇にある豊島野公園で催されたフリマです。 見るからに日差しが強そうですね。 朝のうち、昨日の雨でぬかるんでいた地面も乾いて、お昼時には脇で売られていたビールが飛ぶ様に売れていました。
おなじみアマチュア無線落語です。 笑福亭瓶太さん(左)と、弟弟子の方(名前忘れました)が小咄をされていましたが、小ホールが満員の大盛況でした。
今年は、会議室で開かれる講演会やセミナーに出席すべく、スケジュールを見て段取りをしてきました。 「コンテスト実践講座」「モールス通信入門」「作者と語る」に順に参加してきました。 他にも参加したいのがありましたが、バッティングしていて両方というわけには行きませんでした。
左下の写真は、MMシリーズの作者森さんと、HamLogの作者浜田さんです。 いくつか質問させていただき、作者と肉声でお話しできるのは有意義でした。
右下は、今回のメインイベント「純白の冒険大陸・南極 昭和基地からのメッセージ」です。 沢山の、少年少女が参加していましたが、大人でも十分に楽しめる内容でした。 昭和基地から外に出ての生中継はなかなか興味深いものでした。
下の写真は、南極の基地との生中継の画像ですが、右下でがんばっている無線による交信は、残念ながらコンディションが悪く実現できませんでした。 有線によるテレビ会議システムもなかなかつながらず、会場全体で、結構、ドキドキしました。 つながったときは、思わず大きな拍手が起きたほどでした。 企画をされた方は、本当に心臓が飛び出るほどだったでしょう。
いずれにしても、今年のKANHAMはまずまずの出来で終わったのではないでしょうか?
2007/05 Voice Shaper その2
Voice Shaper その1 で概略さわってみましたが、さらに詳しい動作を確認してみました。
やり方は、あらかじめ、5秒間のテスト音声「ただいまマイクのテスト中、本日は晴天なり」を録音しておき、イコライザやノイズゲート・コンプレッション・クリッパーなどをさわってみました。 使用したツールは以下の物です。
・マイク : パソコン用ヘッドセット、ワゴンセールで売っていた500円ぐらいのもの
・サウンドカード : 古いPCIカード、ATC-6655(YAMAHA DS1X Native Audio)
最初は、何も処理を入れないときのテスト音声です。 画面をクリックすれば、約5秒間のサウンドを聴くことが出来ます。(以下の画面も同じです。 mp3ファイルです。 戻りはブラウザの「戻る」で戻ってください。) 安物ヘッドセットのマイクとは言え、エレクトレットコンデンサタイプですので、非常にフラットな感じの音に聞こえます。
次は、イコライザをイネーブルにしてバンドパスフィルタの帯域を300-2,700Hzに設定したときです。 まさに電話帯域という音ですね。
次は、バンドパスフィルタの低域を広げて、50-2,700Hzに設定したときです。 低域が入ると、だいぶ自然に近い音になりますね。
次は、バンドパスフィルタの高域を広げて、300-5,700Hzに設定したときです。 高域が入ると堅い感じの音になりますね。
次は、バンドパスフィルタの低域を狭めて、500-2,700Hzに設定したときです。 了解度の良い音と言うのでしょうか? 300Hz付近をカットするとこんな感じの音になるのですね。
次は、バンドパスフィルタは500-2,700Hzの設定のままで、1200Hz付近を+6dBブーストしてみました。 こんな音が通信に向いている音なんでしょうか?
次は、ブーストを戻して、バンドパスフィルタの高域を狭めて、500-1,500Hzに設定したときです。 ここまで帯域を狭めると了解度が落ちてしまいますね。 受信の時にパスバンドチューニングで帯域を狭めたときはこんな感じですね。
次は、バンドパスフィルタを300-2,700Hzに戻して、ノイズゲート・コンプレッション・クリッパをイネーブルにしたときです。 レベルがかなり上がっています。
次は、QRNをイネーブルにしたときです。 これだけノイズが入ると了解度が下がりますね。
次は、QRMをイネーブルにしたときです。
ノイズ・混信が入った状態でも了解度が上がる様に、イコライザ・バンドパスフィルタ・ノイズゲート・コンプレッション・クリッパを調整して、最適と思われる状態で実際のQSOに使うと言うのが、このプログラムの目的のようです。
2007/05 5km以内のロケーション
我が家のアマチュア無線的ロケーションは (2006.09.28) Google Earth とカシミールによる我が家の地形 で検証しましたが、これはどちらかというと、遠距離の視点から見たロケーションで、 1200MHz-ATV受信に挑戦 で特にUHF、SHF における東方面の飛びの悪さを実感させられ、 やはりロケーションが で、近傍のロケーションの悪さを改めて思い知らされました。
そこで、我が家から 5km 圏内のロケーションを検証してみました。 使ったのはカシミールの断面図表示で 5km 以内の近傍を拡大して見てみました。
最初は、我が家を中心に南・北方面にそれぞれ 5km の範囲の断面図を見てみました。 わかりやすくするために、カシミールの通常の表示より高さ方向を3倍に拡大しています。 結果的に横軸より縦軸が20倍の誇張した表示になっています。 また、アンテナは15mの高さに設定しています。
これを見ますと、南側はまずまずでしょうか。 やはり北側が駄目ですね。 いつも walking で行く、あらかし公園の展望台から石清水八幡宮に続く山並みが大きな障害になっています。 この山を越えれば、京都方面は見通しなんですがね。
下の写真は、我が家を中心に南西・北東方面にそれぞれ 5km の範囲の断面図です。 南西方向は全然問題ないですね。 北東方面は、やはり石清水八幡宮の高台が障壁になっています。これを超えればフラットですね。
下の写真は、我が家を中心に西・東方面にそれぞれ 5km の範囲の断面図です。 西は淀川を超えて 4km ぐらい先から摂津の山並みに突き当たります。 この先はさらに高くなっていきます。 東側は やはりロケーションが で検証した様に、男山の丘陵が障壁になっています。 そんなに高い障壁ではありませんが、この丘の上にコンクリートの5階建ての建物が林立していますので、きついですね。
下の写真は、我が家を中心に北西・南東方面にそれぞれ 5km の範囲の断面図です。 北西側は 4km ぐらい先に天王山の山並みが有り、北側の小山とこの天王山の間をすり抜けるルートは唯一北側に開けている所です。 南東方向は、だらだらと丘が続いていますが、昔は洞ヶ峠で天王山の戦いを見物をしていたのですから、こちらから見れば、やはり障壁になるのでしょう。
こんな感じで、意外に近傍のロケーションが影響するようです。
2007/05 Voice Shaper その1
昨年末、CQ誌の付録になって一躍有名になったソフトウエアラジオですが、おおもとの SoftRock では送信部を含めたキットの配布(現在は Soldout だそうです)が始まりました。 対応ソフトも、PowerSDR や KGKSDR など SoftRock TX 用の送信機能の追加されたバージョンが出ています。 CQ誌で紹介されたソフトウエア Rocky も新しいバージョンが出て送信機能が組み込まれているようですが、まだ、CW と BPSK までのようです。 SSB については開発中とのことですが、スピーチプロセッサを組み込むそうで、その部分だけを先に Voice Shaper という名前でリリースされています。 これはマイクの AF 信号の処理のみなので、一般のトランシーバと組み合わせてソフトウェア処理のスピーチプロセッサとして使うことができるようで、早速、試してみました。
起動した画面はこんな感じです。 WaveGen でホワイトノイズを発生させて入力してみたところです。 いかにもスピーチプロセッサという感じですね。
主な機能は以下の通りです。
・バンドパスフィルタ
・7バンドイコライザ
・ノイズゲート
・コンプレッサ
・RFエンベロープクリッパ
画面上で波形やレベルのヒストグラムを見ながら、各パラメータを操作することが出来ところが、ソフトウエアならではの所でしょうか。 起動したら、画面左側の項目、0〜4に従って、まずマイクの信号を適当なレベルに合わせてから、5秒間マイクに向かって何かをしゃべり、それを録音します。 次にそれを再生しながら、画面上でパラメータを操作し、好みの音を作っていきます。
パラメータの操作画面は、イコライザの画面と、コンプレッサ・クリッパの画面があります。 下の写真はイコライザの画面で、イコライザをイネーブルにしたところです。 入力信号は先ほどと同じホワイトノイズです。 7つの周波数のブルーの点を上下することで、各帯域のレベルを±20dB 動かすことができます。 右下にある Add Noise でノイズや QRM を付加することができます。 そのノイズがある中での了解度がどうなのかを確かめることができます。
下の写真は、2つの周波数のレベルをさわってみたところです。
こちらの写真は、バンドパスフィルタの帯域幅を一番絞ったところで、ロウカットを 500Hz ハイカットを 1500Hz に設定したところです。
下の写真はノイズゲート、コンプレッサ、クリッパの操作画面です。 左下の黄色の点(小さい丸)を左右に動かすことでノイズゲートのスレッショルドを、同じ黄色の点を上下することでコンプレッションの度合いを、右上にある緑の点を左右に動かすことでクリッピング開始のレベルを調整することができます。 左の画面には、入力の音声信号のレベルのヒストグラムが縦の棒グラフで示されていて、折れ線グラフで設定された処理に応じて、出力のヒストグラムが右側のブルーの横向きの棒グラフになって表示されます。 緑色の折れ線グラフを対角線に引いてある破線に合わせれば、何も処理を施さない事になります。
まだ、十分にさわっていませんし、トランシーバともつないでいませんが(つないでいない一つの理由は以下の問題です)いくつか動作のおかしいところがありました。
1.サウンドカードによって動作しないものがある。
オンボードの Sigmatel と PCI カードの YAMAHA DS1X ではうまく動作しましたが、USB-Audio はいずれもうまく動作しませんでした。 現在、USB-Audio をトランシーバとのインタフェースに使っていますので、トランシーバとの接続テストは出来ていません。
2.リアルタイム処理に遅延が若干ある。
これは、WinDRM 等では経験済みで、致し方ないところですが、リアルタイムでモニタしない限り許せる範囲かなと言ったところです。
いずれにしても、サウンドカードの問題が無くなれば、パラメータの調整が直感的でわかりやすくて、結構使い物になるのではという感じです。
2007/05 みずがめ座η(エータ)流星群 MS通信にトライ-その1
8N1EMEで活躍された八幡浜の田村OMのブログによりますと、5/6〜5/7にかけて本年の「みずがめ座η(エータ)流星群」が極大になるそうです。 5/6は朝から1日中50.90300MHzにてJT6Mの信号を送出されるとのアナウンスでしたので、MS通信(流星散乱通信、Meteor Scatter Communication)にトライするちょうど良い機会でしたので、朝からワッチしていました。
WSJTも直前にVer5.9.7にアップされたばかりなのでこのテストもかねてちょうど良かったです。 初めてのMS通信ですので、最初は何をどうしたらよいのか分かりませんでしたが、取り敢えず、受信機の周波数を指定の周波数に合わせ、WSJTを起動して待ちかまえていましたが、取り敢えずはノイズばかり。
WSJT JAPAN Logger への書き込みを見ながらワッチを続けると、時々、「ピー」とか「ギャー」とか、ちょっと長いと「ピロピロ」ぐらいまで1〜2秒ほど音が聞こえます。 その度に、デコード画面を見ますとそれらしき符号がデコードされています。 これがちょうど流れ星が流れた瞬間なのでしょうか? ちょうど、八幡浜と枚方のあいだぐらいで流星群のかけらが流れて、周りの空気が電離して瞬間だけ電波を反射するのでしょうか? こんなに短いのでは、取り敢えずは受信のみで、相互交信は無理のようです。 もう少し巨大な流星が流れるか、もっと頻度高く流星が流れて、しばらく電離しておいてくれないと通信には至らないようです。 WSJT JAPAN Logger を見ていると、北海道の方とは交信が出来ているようですので、低い角度の方が良いのでしょうか? 八幡浜と枚方というと比較的近距離なので鋭角に当たるからなのでしょうか?
下の写真の、横一線に流れている線が、MSによる反射を受けた瞬間です。 この時間ではまだまだ発生頻度が低いですね。
こちらは、比較的長い信号の場合で、若干文字化けはしていますが、何とかデコードしています。 午前中から昼に掛けては発生頻度がイマイチだったですが、昼過ぎから、ちょっとは頻度が上がってきた様な気がしますので、夜までワッチを続ければ、もっと頻度が上がったところをワッチできるかもしれません。
その後、調子が分かってきたので、WSJT JAPAN Logger にレポートを上げ、こちらから送信してみました。 まだ、発生頻度が少ないのか、こちらの電波は先方には届きませんでしたが、先方からこちらを呼ぶのはデコード出来ました。 下の写真で、一部文字化けはしていますが、当方のコールサインがきれいにデコードされています。 さらに、WSJT JAPAN Logger には1エリアの方で聞こえたと言うレポートが上がって、初めてにしては上出来と感激しました。 お相手を頂いたJA5FNXさん、レポートを頂いたJK1KTYさんには感謝感謝です。 以下はそのレポートです。
073330 15.0 1.9 13 -72 4 JA5FNX DE JA2GRC PM7Z K#
さらに時間が経って、発生頻度も増え、少し長めのものも発生してきました。 下の写真は「ピロピロピロピロ」ぐらいの、ちょっと長めのもので、文字化けもなく完全にデコードできています。 上の窓の波形でも長めであることが良く分かります。 信号もかなり強いです。
2007/05 BS チューナーによる ATV 受信奮戦記
ブログでも記述しましたが、 1200MHz アンテナ を上げ、 BS チューナー を入手し、 1200MHz ケーブル切換 を作って、 1200MHz-ATV 受信に挑戦 したのですが、第1回目はあえなく惨敗でした。
1200MHz-ATV 受信に挑戦 で検証はしてみたものの、すぐできる対策は無いまま第2回目の挑戦になりました。 今回はちょっと方角が違う山に移動されるというので、わずかな期待とともに迎撃準備して待機していました。
ちなみに、今回の移動地までの「見通し」は下の通りで、前回の「大峰山」と同じ条件の悪い東方向なのですが。 前回と違うのは、方向がやや南よりなのと、前回の検証で、「こちらのアンテナを高くすればよい」と言うことの変わりに、先方の移動地の標高が130mほど高いところなので、東側の丘がちょっと気にはなりますが、「ひょっとして」と言う期待が持てます。
、、、で、所定のスケジュール交信のあいだ、待つこと1時間、それぞれアンテナの方向が違うのか、かすかに、信号が受かっているようですが、全然、画になりません。 IC-910D で受けてみると、信号が 1281〜1282MHz あたりで S3 ぐらいで受かっています。
スケジュール交信が終わって、声を掛け、アンテナを振ってもらったり、こちらもアンテナを振ったりして、さらには周波数なども調整してもらって、IC-910D で一番強いところで信号の平均レベルが S8 ぐらい、ピークホールドの表示が S9+20dB ぐらいでした。 これなら、「ひょっとしたら受かるかも」と、アンテナを BS チューナーにつなぎ替えて見ましたら、
「受かりました!」(ASF ファイルです WMP で再生できます、携帯で撮ったので駒落ち気味?)
【注】 左クリックでWMP(Windows Media Player)が起動しない場合は、右クリックで表示されるメニューのうち「対象をファイルに保存」を選択して、一旦、ファイルに保存して、WMPで開けば見ることが出来ます。 Quick Time などでも再生できるようですが、詳しく確認していません。長い間、ノイズばかりを見ていた後だったので、画像が見えた瞬間は結構、「うわ〜、きれいに写った」と思ったのですが、興奮も冷めやった後で、冷静に見たら、結構、ノイズの多い画像でした。 でも、一応、色も出ているみたいですし、画像が出た瞬間は「感動もの」でした。 ちなみに、写っている画像は、車のコンソールパネルかノートパソコンのキーボードとマウスパッドの部分だと思います。 もう少し時間を掛ければ安定して受信できるかもしれません。 とりあえず、プリアンプなしで、20km の距離の ATV 信号が受信できそうです。
なお、試した方法は、こちらのホームページで紹介されていた安直 ATV 受信方法です。
2007/05 IC-910D の周波数ドリフト
IC-706MKIIG の周波数ドリフト・送信時対策・冷却台 他で、色々対策を打って、良くはなったのですが、何せ、FAN の音がうるさくて、「暴風雨の中で運用」しているような感じなので、固定機を購入しました。 ちょうど、1200MHz の機械が欲しいと思っていたところなので、結構、商品寿命が長くて、そこそこ評判の良い IC-910D を購入しました。 UX-910(1.2GHz バンドユニット)、CR-293(高安定度基準発振水晶ユニット)、UT-106(受信 DSP ユニット)も同時に購入しました。 さすがに CW ナローフィルタは不要だろうと思って購入しませんでした。 マイクは PC-TRX-IF を使って切り替えて使用する予定ですので、固定機用には購入した事がありません。
これで、IC-756PRO で 1.9-50MHz をカバー、IC-910D でその上の 144-1200MHz をカバーする事で、この2セットで 1.9-1200MHz まですんなりとカバーする事がができます。 IC-706MKIIG はサブとしての役目にする事にします。 デジタルモードのテスト時のモニタも結構出番がありますので、その役目も持たせます。 このラインアップで今後運用する事にして、古い機械は整理する事にします。( IC-910D 購入時の家族との約束でしたが、まだ、ウジウジと処分できずにラックに乗ったままですが。。。。。)
PC-TRX-IF との接続は背面の ACC1 コネクタのピン配置やレベル関係が IC-756PRO と同じだったので以前に予備で作っていたケーブルを使ってすんなりと接続&動作しました。 これで、変更申請などが終わって1ヶ月強運用しましたが特に大きな問題はないようです。
それで、以前に測定した方法と同じ方法で周波数ドリフトを測定してみました。 下の写真は、電源 ON 後の基準発振周波数のドリフトの状況です。 電源 ON して 2 分後には -5Hz 以内、30 分でほぼ ±0Hz、その後、+1〜1.5Hz ほどずれるようです。 周波数は調整済みと書いてあったので、特に調整していませんが、ちょっとずれているようです。 しばらくエージングした後、周波数を調整する事にしようと思っています。
次は送信時の周波数ドリフトです。 例によって、WSJT によるデューティ 40% のフルパワー連続送信で測定してみました。 周波数は 144MHz です。 熱が上がると他の機種と同じように、ICOM 独特の FAN コントロールをしているようで、FAN の ON-OFF により結構周波数はドリフトしています。 最初の FAN が回り始めるまで、30 分ぐらいで 60Hz ほどずれるようですが、その後、FAN の動作と共にノコギリ波状に変動します。 最初の変動よりは少ないようですが 40Hz ほどの山谷があるようです。
実際の QSO では、144MHz は結構安定していると言うレポート、430MHz が少しドリフト有り、1200MHz は非常に安定していると言うレポートでしたので、FAN コントロールをさわるまでの事はないかなというところです。 FAN の音もそれほど大きくなく快適です。
下の写真は、IC-910D の上カバーの上に置いた温度センサーの電源 ON からの変動です。 筐体が大きい分、温度変化も緩やかになっています。 これぐらいならまずまずでしょうか。