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パソコン−2006年9月

改訂:2006/10/07

2006/09 世界を見渡す 3D ソフトウェア(Google Earth)

 地図ソフトと言うのは、どちらかと言うと、今までの紙の地図からの延長の域を出ていませんが、Google Earth は衛星写真、航空写真、地図、および Google 検索を組み合わせて、世界中の地理的な情報が即座に入手できるソフトです。 同じ様な物にブラウザで動く Googleマップと言う物が有りますが、Google Earth の方が、よりグラフィックを多用して、操作が面白いです。さらに、 Googleマップには無い高さの表現(俯瞰図、3D画像)も出来て、触っているだけでも楽しい物です。 NASA の World Wind と言うのがあり、地球以外に月や火星の地形も見ることが出来ますが、地図の精度の面では、断然 Google Earth に軍配が上がります。

 Google Earth の日本語サイトはこちらです。 無料板のダウンロードもここから出来ます。

 下の写真は、タワーからのパノラマ で写っていた、樟葉タワーシティーを真上から見た物です。 道路を走っている車や、駐車場にある車も識別できます。 ちなみに、我が家の付近も見ていましたが、怖いぐらいに詳細に家の形や駐車場の様子を識別することが出来ます。

 もちろん、日本だけでなく、世界中を見ることが出来ますので、旅行で行った各地のホテルや名所を上空から眺めることが出来ます。

 下の四つの写真は我が家付近の上空350mぐらいから見た南・西・北・東方向の俯瞰図(3D画像)です。 高さ方向は2倍に拡大して強調しています。 タワーからのパノラマ で見た景色と比べてみると、よりよく分かります。

 最初は南方向です。 押しピンのあるところが我が家です。 真南に生駒の山並み(距離約20km、海抜600mぐらい)、さらに西(右)の方向に和歌山県境の山並みが見えます。 遠くても霞まないのでくっきりと見えます。 手前左に見えるのは、石清水八幡宮の森です。 生駒の山や、和歌山県境の山に移動している局とは見通しで交信できることが分かります。

 同じ方向を「カシミール」の「見通し一発判断」で見たところです。 左は生駒山、右は和歌山県境の葛城山です。距離は20kmと62kmで違いますが、いずれも見通しで、直接波が届きそうです。

 次は西側です。 淀川の向こうに摂津の山並み(距離約4km、海抜300mぐらい)が連なって、ここを電波が越えるのはきつそうです。 南西(左)側に見えるピークは六甲の山並み(距離約40km、海抜900mぐらい)です。 さらにその左側に、淡路島や四国の山並みが見えます。 こちらの方向は大変開けていて、見通しで行けます。

 左は、摂津の山並みの奥にある妙見山までの見通し判断ですが、予想通り、4kmほどの淀川対岸にある山並みに遮られています。 右は、80kmほど先の淡路島にある妙見山ですが、こちらの方は、地球の丸みが影響し出すほどの距離ですが、見通し範囲内で直接波が届きます。

 次は北側です。 真北に見えるのは京都北山あたりです。このあたりまでは見通し範囲です。 西(左)の方に見えるのは天王山(距離約3,8km、海抜250mぐらい)から、摂津の山並みへとつながります。 山の向こう側はきつそうです。 北東(右側)近くに石清水八幡宮の小山(距離約1.6km、海抜130mぐらい)があって、その先は比叡の山並み(距離約26km、海抜800mぐらい)までは見通し範囲です。

 左は京都の北方にある愛宕山ですが、北側の高台を越えてかろうじて見通し範囲内です。右は、比叡山ですが、こちらは予想通り、石清水八幡宮の小山に遮られています。でも、小山を超えれば完全に見通しです。

 最後は東側です。 我が家付近では海抜29mと表示されています。東方向にマウスを移動させると650mぐらい離れた東まで緩やかに海抜が上がり、55〜65m程度の尾根を越えると急激に低くなって、奈良の盆地に入ります。 その先は平地で、奈良・笠置の山並みで突き当たります。 このあたりまでは、結構強く電波が届きますが、その先は山越えできついです。

 左は、奈良盆地東側の鷲峰山ですが、アンテナを15mの高さにすると、かろうじて東側の高台を越えて見通し範囲です。 右側は、鈴鹿山脈の竜ヶ岳ですが、打ち上げ角が半分になり、東側の高台に遮られています。 さらに、その先の奈良盆地東側の山並みに遮られてきつそうです。

2006/09 BOINC 詳細統計(グリッドコンピューティング)

 気象変化予測 は遅々として進みませんが、やっと最初のブロックの報告に対して、Credit の認定がありました。 今現在で進捗状況は 1.68% です、やはり、一つのプロジェクトを計算し終わるのに、3〜4ヶ月はかかりそうです。 下のグラフは、BBC/CCE と UCB/SETI の両方の結果を BOINC Manager で見たところです。 UCB/SETI の停止、BBC/CCE の追加、により UCB/SETI の進捗速度は、ほぼ半分になっています。 2つのグラフの横軸はスケールが違うようです



 UCB/SETI では計算貢献に対する証明書を発行しているようです。試しに見てみました。 4961 ポイント時点の証明書です。



 一方、 宇宙人を探そう と 気象変化予測 を動かしているグリッドコンピューティング BOINC のサイトで個人の詳細統計のページがあるのを発見しました。 毎日、汗を流してがんばっているマイPCがどれだけの働きをしているかは興味のあるところです。 早速、訪問してみました。
 BOINC Stats と言うサイトで、各国語に対応しています。 もちろん日の丸の旗をクリックすれば、日本語表示になります。 過去60日の詳細データと、過去3ヶ月の傾向を、数値データとグラフで表示してくれます。

 まずは、詳細データが表示されています。 各個人の貢献ポイントの総和、世界での順位、日本での順位、各プロジェクト別の貢献ポイントなどが表示されています。 私の場合は、BBC/CCE と UCB/SETI が表示されています。



 下の方にスクロールしていくと、最近60日の総貢献ポイントの推移がグラフ表示されます。 私の場合は、まだ始めてから25日程度ですので、60日分は表示されません。 途中、UCB/SETI が止まったときは、貢献ポイントの増加が止まっています。



 さらにスクロールしていくと、最近60日の1日ごとの総貢献ポイントの推移がグラフ表示されます。 UCB/SETI はこまめに報告されますが BBC/CCE は 500 ポイント近くがまとめて報告になっているので、最後の日は一気に増加しています。



 さらに下にスクロールしていくと、最近60日の世界順位の推移がグラフ表示されます。 UCB/SETI の停止中は、順位が伸び悩んでいましたが、 BBC/CCE のブロック報告で一気に順位が上がっています。


2006/09 気象変化予測(グリッドコンピューティング)

 宇宙人を探そう(グリッドコンピューティング)プロジェクトのサーバーが交換のため休止している様でデータが送られてきません、BOINC/SETI のホームページで確認すると、復帰するまではしばらくかかるようで、その間は別のプロジェクトでPCを稼働させて下さいとの案内があります。
 残りのプロジェクトの中から面白そうなのを選んでみました。BBC/Oxford が推進する Climate Change Experiment と言うものを選びました。地球規模の気象変化の予測をいろんなモデルを使って実験するもののようです。 こちらの方は、分散処理とは言いながら、一つの処理に2〜3ヶ月はかかるようです。 結果は Oxford 大学に送られるようになっています。 でも、その間に BOINC/SETI と同じように綺麗な動画・グラフィックスを見ることが出来ます。スクリーンセーバにも使える様です。

 グリッドコンピューティング(BOINC)の日本語サイトはこちら
 BBC Climate Change Experiment のサイトはこちら(原文のみ)

 解析中のグラフィックス表示はこんな感じです。地球が回りながら、選択によって温度、雨・雪、気圧、雲などの状況を表示します。



 グリッドコンピューティングの動作中のパフォーマンスメーターです。BOINC/SETI の様に100%には張り付いていません。 40〜80%の間で変動しています。


【追加、(2006.09.12)】

 BOINC/SETI のデータの配布が再開した様です。 マイPCは、早速データは受け取った様ですが、、、、、計算が再開しません。
 BOINC のサイトを見ていると、プロジェクトに2つ以上参加しているときは、CPU時間をタイムスライスして、そのタイムスライス毎に、それぞれのプロジェクトを稼働させるようです。 マルチプロセッサの場合は、まずプロセッサを分割し、次にそれぞれのCPU時間をタイムスライスする様です。 これらの設定はそれぞれのプロジェクトのサイトの自分のアカウントのページで設定できる様です。
 早速、自分のアカウントの Preferences の項目を見てみました。 最初にアカウントを取得したときに、一度は見ていたのですが、そのときは気にもしていませんでした。表示は以下の様になっていました。

 Switch between applications every     120 minutes
 (recommended: 60 minutes)
 On multiprocessors, use at most      1 processors
 Use at most                  100 percent of CPU time

 これでは、2時間待たないと、プロジェクト(タスク)は切り替わりません。 確か、最初に BOINC/SETI を導入したときは、2-CPU で動いていたはずですが、下の方の写真のパフォーマンスメーターも 2-CPU で動いている記録になっています。 BBC/CCE を導入したときに設定が変わってしまったのでしょうか? 理由は分かりませんが、とにかく、以下の様に変更してみました。

 Switch between applications every     60 minutes
 (recommended: 60 minutes)
 On multiprocessors, use at most      2 processors
 Use at most                  100 percent of CPU time

 今のところ、プロジェクトは2つですので、2プロセッサに設定すれば、1つのプロジェクトに、常に1つのプロセッサが割り当てられて、アプリの切換時間は関係なさそうですが、とりあえず、推奨値にしておきました。 なお、複数のプロジェクトに参加しているときは、代表プロジェクトの Preferences を設定すれば、残りのプロジェクトにも自動的に反映されるようです。
 早速、 BOINC Manager で様子を見てみました。 確かに、2つのプロジェクトが並行して同時に動いています。 グラフィックを表示すると、確かに、2つ同時に動いています。 さらに、パフォーマンスメータで見てみると、2つのCPUは、どちらも100%に張り付いて動いています。 下の写真は、2つのグラフィック画面が同時に動いているところです。 なお、2つ同時に動いていて、CPUを100%使っていても、スケジューリングが巧いのか、通常のメールやブラウザ、あるいは、EXCELなどの使用には、全然ストレスを感じません。
 これで、マイPCは、2つのプロジェクトに貢献するために、常に汗を流し続けることが出来るようになりました。 おかげで冷却ファンが結構な勢いでまわっていますが。。。。

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