現在位置: トップ > アマチュア無線 > 2005年7月

2005年7月

改訂:2005/12/26

2005/07 200mW終端電力計

 QRP用に200mW終端電力計を製作しました、終端抵抗は100Ω・1/4Wの抵抗を2本パラで使っています。検出回路は3pFで結合して1N60x2で倍電圧整流です。ラジケータは200uAフルスケールの物です。これらをラグ端子の上に組み上げて、フィルムケースで回路部を保護しています。

 200mW終端電力計はこんな感じ、右はSWR特性(青)、インピーダンス特性(緑)

 EQT-1の出力を測定中、100mWなのでちょうど半分まで振れる。



 ちなみにEQT-1組立の時に使った、かなり昔に作った20Wダミーロードはこんな感じ、短時間なら50Wでも大丈夫です。 心配な時はドライヤーを冷風モードで吹きつけながら使います。 コネクタがかなり錆びているように見えるのは光の加減?撮影が下手?抵抗の赤っぽい色が写り込んだか?実際にはもっときれいです。

 右は20WダミーロードのSWR(青)、インピーダンス(緑)特性

2005/07 MicroVertアンテナ

 EQT-1と一緒に移動に使えるQRP用軽量MicroVertアンテナを作りました。
 まずは、室内調整ではそこそこまで追い込む。
@ラジエターはAC用並行ケーブルを割いて片側だけを使った 約1mmφ、長さ1.35m
Aローディングコイルは、フィルムケース2個を底合わせでくっ付けたものに、薄いセルロイド箔を両面テープで貼り付け、その上にUEW線を巻きつけた
 フィルムの蓋を通して、ラジエター・同軸を引き出し、束線バンドでストッパーにした
 巻数は、インターネットの巻数計算サイトで計算し、おおよその巻数を決め、最後は、C=0.001μFとR=220Ωを付けて、オシレータより信号を加え、オシロで共振点を見つけて補正した
 フィルムケースの径、約32mmφ、0.8mmφのUEWW線を43回巻
Bカウンターポイズは0.8DQEVの10mあるものを8.3mまで使う
Cチョークコイルは0.8DQEVのカウンターポイズに使った残りの1.7m部分をそのままトロイダルコアに巻き付け、残った線にはBNCコネクタを付けトランシーバへの接続ケーブルとした
 巻数はトロイダルコアFT82#77に0.8DQEVを16回巻
Dカウンターポイズを床に近づけると200〜300kHz同調周波数が下がる
 吹き抜けの階段の2階部分からつるすと下がっていた周波数が高く戻る
E実際に使う状態で調整するため、ラジエターを少し長めに継ぎ足し、1.5mから調整出来るように目盛を油性ペンで書き込んでおく。
 MicroVertアンテナの製作には冨田OMの「MicroVert製作事例用の表と図」と言うEXCELを使った設計ツールを活用させていただきました。

 Micro Vert はこんな感じ、移動用に束ねたところ。
 白色がラジエター、灰色が0.8DQEVのカウンターポイズ、トロイダルコアも見える。


2005/07 EQT-1の変更申請

 EQT-1の送信機系統図をワードで作成(以下よりダウンロードできます)、既存の送信機からの変更届として発送するが、電監より返送される。早速、電監に確認電話、「既存送信機からの変更では無理、増設として申請して欲しい」との説明、粘っても良かったが、疲れるので、増設で申請することに。
 TSSへの保証願準備、第11送信機で増設する事でTSSへ保証願を発送、電監に送った書類、返ってきた書類を添えて提出したので、1週間ほどで保証認定が届く。その後、3週間ほどで許可が届く。今回も免許状の変更は無し。

EQT-1 送信機系統図(LZH圧縮)


2005/07 EQT-1キットの組み立て

 EQT-1配布をネットで知り、QRP Club 会員ではないが、確認すると気持ちよく応じていただけるとの事なので、早速申し込む。No.75をゲットできた。早速、手順に従って組み立てる。製作後は、QRP Club へのお礼も含めて、EQT-1のページに製作レポートをアップして置いた。以下はそのレポートと、アップできなかった測定写真など。
@丸2日かけて、EQT-1を製作しました。
 1日目:全体の理解、ケースの加工、受信部分の組立・調整
 2日目:送信部分の組立・調整、ケースへの組込、総合調整
A電圧・電流の確認はデジタルテスター2台を使いました。
 送受信周波数の確認はHFトランシーバを使いました。
 送信出力は200Ωを4個並列にしたダミーロードに簡単な整流回路をつけてデジタルテスターに入力しました。
 確認にオシロも使いました。そこそこの調整には無くても良さそうですが、ファイナル効率の追い込みには必須と感じました。
BBNC穴の回転防止用の平らな部分を出すために、少し小さな穴を開けて、後はヤスリで仕上げましたが、現物あわせで結構手間がかかりました。
C抵抗、ダイオードなどは、接合点のどれか一つは長い線側が来る様な向きに挿入すると、後でテストポイントとして使えるようになり便利です。
D以下の部品は説明書と違っていました。
 TC49(10pF):写真と違ってTC65(100pF)と同じ形状でプラスチックケースに入った白色のものでした。
 X1,X2,X3,X5,X6:表示が11.275MHzでなく11.274MHzでした。
Eファイナル調整
 M8ゲートをグランド接続でTR40を回し切っても、ファイナル電流は1mAに絞りきれませんでしたが、最小値に設定して進み、後で効率最大になるように調整しました。
FD6(KV1812)
 カソードのマークが分からず、表面(と思われる)側に「G」と印刷されていました。テスターであたると、「G」が読める方向に置いて、上側がカソード(の様)です。
 取り付けは、色々書き込まれていたので、ビクビク物でしたが、注意して行えば、何とか問題なく出来ました。
GRF-ATT
 VR2を説明書通りに配線すると、右回しでATTが効いてくるので、逆に配線しなおしました。
Hフロントパネル化粧板は両面テープで若干浮くので、VRのナットを締め付けるときは、穴の近くで皺がよらない様に、慎重に締め付ける必要があります。なるべく薄い両面テープを使ったほうが良いと思います。
I総合調整
 送信部の調整には結構手間がかかりました、ファイナル効率最大(と思われる)に調整するのにオシロを見ながらTR40、TC65、TL9を何度も調整して追い込みました。
 オシロの目盛りとデジタルテスターの数字で見る限り、
  コレクタ電流=43.0mA
  出力電圧=6.2Vpp
 が効率が良さそうでした。もっとパワーは出るようですが、コレクタ電流が大幅に増えてしまいます。これで、
  入力電力=3x43=129mW
  出力電力=(6.2/2√2)**2/50=96mW
  電力効率=96/129=74%
 測定誤差が大きいと思いますがまずまずの結果かと思います。
 受信感度は非常に良く、IC-756PROで聞こえる局は聞こえます。オーディオ回路のNLはPC用のジャンパピンをダイオードの両端に付けON/OFF出来るようにしたが、ショートした方が聞き易く、ほとんどショートしっぱなしです。

 左:前面の上方より、右:後面の上方より

 左:上方より、右:調整完了、カーバーをした状態

 左:調整中の風景、右:測定データ
          左上:終段コレクタ電圧波形(2V,50uS/cm)、右上:コレクタ電流(1Ω両端電圧)
          左下:ダミーロード両端電圧(1V,50uS/cm)、右下:IC-756PROで受信したスペクトル

 EasyFCでのドリフトデータ、電源ONから30分間のVXOのドリフト
 電源ONすぐに、一度、-40Hzまで行って、その後、-20Hzぐらいに戻って安定しているように見える。測定系が20Hzステップなのでほとんどデジタルステップ誤差、なにを測定しているか分からない??


現在位置: トップ > アマチュア無線 > 2005年7月